河口湖・山中湖 宿泊業の現状2021
緊急事態宣言下の2021年2月 山梨県河口湖・山中湖を中心とする富士五湖エリアの宿泊事業者はかなり苦戦しいます
富士山麓の宿泊業全体は前年比30%程度です
宿泊業者は助成金で雇用を維持するのが精一杯
このような状態が続くと飲食業・宿泊業の倒産が出始めるのでは
との噂も聞こえてきます
それを察知してのことなのか外資系事業者から「ホテルに利用できそうな掘り出し物の競売物件はあるか」と問い合わせがありました
現時点では時期尚早とご回答申し上げました
観光業をバックアップする者としては複雑な心境なのですが皮肉なことに企業倒産が増えると競売不動産は活況となります
最近の河口湖では投資用宿泊施設の建築現場が散見されます
富士山麓エリア全体でも首都圏の企業がリモートワーク可能な宿泊施設を新築・購入しているようです
それを裏付けるかのように貸別荘のインターネット設置は予約待ち状態です
地元で噂になっていた「大手芸能事務所の富士五湖エリアへ一部本社機能移転」
富士山五合目まで鉄道をつなぐ「富士山登山鉄道構想」などが一部報道で取り上げられて熱気を帯びてきました
緊急事態宣言によるテレワークやリモートワークの導入がコロナ後も定着するのか
オリパラリンピックは本当に開催されるのか
夏の富士登山道通行の可否
インバウンドの入国制限解除の時期は
など地元は注視している状況です
アンテナの高い地元業者はリモートワークと宿泊をセットにしたプランやリモート割引などを導入する動きも出てきています
大型のホテル・旅館が苦戦している中
貸別荘バケーションレンタルビジネスは前年比80%以上をキープしている事業者が多いようです
ちなみに当事務所がコンサルティングしている事業者は前年比100%以上です
コロナ禍なのになぜ貸別荘バケーションレンタル事業が人気なのか
その秘密を調査した結果 浮かび上がった理由は次の通りでした
あまり旅行ができないからその資金で車を買い替えた
都内から車で90分
富士山麓の河口湖・山中湖などの富士五湖エリアはアクセスがよい
富士五湖エリアは感染症対策山梨モデルを実施しておりコロナ感染者が少ない
山梨県は緊急事態宣言対象地域ではないのでお店で普通にお酒が楽しめる
車で移動すれば他人とあまり接触しない
貸別荘は1棟まるごと貸切なので家族やグループだけで過ごせる
他の遊園地は制限があるが富士急はいつも通りアトラクションが楽しめる
貸別荘はグループ貸切でバーベキューができる
フリーWi-Fiが設置されている貸別荘で
平日はリモートワーク
週末は家族を呼んでバケーションレンタルをエンジョイ
長期滞在割引・リモートワーク割引を導入している貸別荘もあるので
リモートワークをしながらバケーションレンタルを満喫できる
これらが富士山麓の貸別荘バケーションレンタル人気の要因になっているようです
急速なコロナ状況の好転が期待できない今だからこそ
新しい「旅と仕事のスタイル」が人気ということなのでしょうか…
だからこそ外資系や国内大手企業が注目しているのかもしれません